月経不順

女性の体はとてもデリケートなので、ちょっとしたストレスや環境の変化でも月経不順となることがあります。生理が順調に来ない、周期が乱れてしまう、というものです。進学するため東京に出てきたとか、社会人として一歩踏み出した時期などは、一層起こり易い時期と言えます。
女性は卵巣から女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が分泌されていて心身のバランスが保たれていれば、卵巣から排卵し、月経が順調に来ます。月経周期とは「月経が始まった日から、次の月経が始まる前日までの日数」です。この日数が25日~38日であれば正常な月経周期といえます。
一般的な報告では一年間に10回以上月経が来ている女性は50%、6~9回が30%、2~5回が15%と言われています。約5%の女性では1年に1~2回かもしくは数か月にわたって月経が来ないと報告されています。
また、いつもより出血が少なく、痛みも軽いが少し長くなるなど月経の様子が1年のうち何回かは変わっていると言われています。月経はまさに人それぞれでいろいろです。
月経は女性の健康のパラメーターで、月経不順は体のSOSとも言えます。60日以上月経が来ていない、月経がだらだら続いて日常生活に支障が出る、などの症状がある場合は、早めに受診した方が良いでしょう。
月経不順の症状を確認して説明してもらうだけで安心でき、月経が正常に回帰することもあります。また、がんの疑いや積極的な治療の必要な病状がないならば様子をみているだけでよくなることも多いです。

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